Textile Product

River

物語のなかに川が出てくるとなんとなくワクワクするのは、どこまでも流れていくその先を想像するからでしょうか？
近所の、小川の流れる散歩道には、犬を散歩するひと、カモや小鳥や、時には釣り人もいたりします。 そののどかな風景を見ながら、子どものころに読んだ絵本「まりーちゃんとひつじ」や 「じてんしゃにのるひとまねこざる」を思い出し、ほがらかでのどかなお話とオーバーラップさせながら描きました。

のはらのうさぎ

草花が咲き乱れる庭、その中にひっそりとたたずむウサギを描いたら、童話「ビロードうさぎ」を思い出しました。
クリスマスに坊やにプレゼントされたビロードうさぎは、坊やに心から愛されて、幸せな時を過ごします。
やがて別れの日が来た時、子供部屋の魔法でビロードうさぎは「ほんもの」のうさぎに生まれ変わり、森の中をかけていくのでした・・。

うぐいすの唄

サマセット・モームの童話「九月姫とウグイス」をモチーフに描きました。
九月姫は美しい歌声のウグイスを飼うことにしますが、お姉さまたちに 「鳥かごに入れておかなくては、戻ってこなくなってしまうわ」と言われて不安になり、ウグイスを鳥かごに入れてしまいます。 しかし、自由に飛べなくなったウグイスは唄を歌えなくなってしまい、九月姫は意を決してふたたびウグイスを解き放ちます・・。
蔓のように生い茂るモッコウバラとチロリアンランプの花を、更紗のようなパターンにして、 その中に自由に飛び回るウグイスと、エキゾチックな鳥かごの中に入れられたウグイスを描きました。

poppy

ポピーの可憐な花姿と、花ひらく前の、毒々しささえ感じさせるツボミの、そのギャップに惹かれて水彩で描いた図案です。
リピートパターンではない、小さい版なので、レイアウトも自由に、様々な素材や染料で、
いろいろなプリント手法を試しています。

ヤマアジサイ

九重山という名前の、楚々とした小さなヤマアジサイをモチーフにしました。紫陽花の花に見える部分は、花じゃなくてガクなんだそうで。 葉も花も１版で表現しているので、葉っぱまで花のように見えてきます。紫陽花は土の性質によって花色が変わるそう。 重色表現で布の上にも様々な色の紫陽花が生まれました。

ツルニチニチソウ ハンカチーフ

春の訪れを教えてくれる、ツルニチニチソウを描いてハンカチーフ柄にしました。
斑入りの葉っぱも風車のような小さな紫色の花も可愛らしいツルニチニチソウですが、繁殖力は半端なく旺盛です。
ハンカチーフ型でリピートパターンではないのですが、リピートさせたものも気に入っています。

happa

庭や近所を散歩して集めたいろいろな形の葉っぱ、それに花や実を加えてパターンにしました。
葉っぱって本当にいろいろな形があるんだなあと改めて思いました。
シンプルなパターンなので、様々な技法を使ったプリントを試みています。